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犬と一緒に、ペットの二大人気動物として挙げられる猫。
皆さんは、その猫の顔をまじまじと見たことはありますか?
猫の顔は、単純にカワイイだけでなく、あくまでも"動物"ですから、単独で"狩"をするために必要なあらゆる機能が備わっています。
例えば…
人間が2万ヘルツ、犬が4万ヘルツに対して、約6万ヘルツの超音波を聞くことが出来るという「耳」。
動くものに敏感に反応し、月明かりのような僅かな光があれば暗い森の中でも狩が出来る「目」。
色々な物に自分の匂いをつけて、後でその匂いを嗅いで安心したり確認したりする「鼻」。
毛づくろいをする時にはブラシ代わりにもなる、ザラザラとしている「舌」。
そして、自分が通れる道幅も瞬時に測れるほど、たくさんの神経細胞が集まっている敏感な「ヒゲ」
…などです。
また、猫の顔には、喜怒哀楽を表現する表情があまりなく、そこに"よそよそしさ"を感じてしまう人も多いかと思いますが、いくつかある顔のパーツの中でも「目」と「耳」を上手く使いながら、リラックスしている時、怒っている時、怯えている時など、猫は様々な表情を見せてくれます。
まぁ、目を細めて笑ったり、しかめっ面で怒ったり、顔をグシャグシャにしながら泣いたりという表情の変化は人間独自のものだと思いますが、そんな分りやすさがなくても全体的な雰囲気で、一つ一つの仕草で愛されてしまうのは、猫の特権かもしれません。
今回ご紹介する『まこという名の不思議顔の猫』という本は、同じタイトルの人気ブログを単行本化した、猫日記本です。
猫が主人公といいますと、写っているのは、目がクリクリっとしていて見るからに可愛らしい猫をイメージする方も多いと思いますが、この本では、まさに非ビジュアル系、タイトル通り不思議顔の猫が主人公です。
猫の名前は、「まこ」。
サバトラとペルシャをミックスしたと思われる推定4歳のメス猫です。
特技は「えびぞり直立」と「おっさん座り」。
大好物は、クリームやあんこ。
"美人ショット"といわれる顔が一般的な猫の普通ぅ~の顔で、最大の特徴は、パッ見が思いっきり一重瞼の猫という点。まるで、ひと晩泣き明かした人のような、試合でボコボコにされたボクサーのような感じです。メスなのに…(笑)。
他のチャームポイントは、鼻のホクロ、まだら模様の肉球、刈り上げっぽい模様の後頭部。この後頭部は、富士額ならぬ富士うなじという感じで、「大正時代の政治家っぽい」とも言われているそうです。
そんな「まこ」の写真で簡単な小冊子を作ったのがきっかけで2006年6月にスタートしたというブログは、最初は1日に数百件だったというアクセスが、今では平日で5万件にまで上っているそうです。
さらに、今年6月に発行されたこの本も、著者であり「まこ」の飼い主である前田敬子さんの予想をはるかに超える売れ行きで、初版3000部から増刷を重ねて、現在は7万部に達しているということです。
本の内容は、「まこ」とその子分的存在の「しおん」の写真に、タイトルと飼い主・前田さんの冴え渡るコメントがつけられる形で掲載されています。
"飲みすぎて路上にグデェ~っと座りこんでしまっているおじさんのような格好がお得意のリラックスポーズ"、"せっかく寛いでいる時に呼ばれて「チッ!」とウザがるまこの顔"、"日向ぼっこで心地よすぎて白目をむくまこ"など、「まこ」の仕草や顔、「まこ」と「しおん」の師弟関係などがわかる写真一枚一枚が笑えます。
そして、その一枚一枚が愛おしい。
しかし、それに前田さんのコメント付くと、より一層笑えます。周りに人がいる中で読んだら声を押し殺すのがやっとな位、笑えます。
例えば、「絶叫顔で毛づくろい中。シャウトまこ。」、「不愉快なときの表情はさしずめ『スターウォーズ』のジャバ・ザ・ハット。」、「特殊メイクせずとも素でホラー顔。このままポスターになりそうです。」、「猫のくせに甘いものが好き。しかし手を出すと怒られるので食べている間中、凝視しているまこ。近づけるといらないふり。ここは意地のみせどころ。」といった感じです。
また、ブログでは公開されていない写真も掲載されていますし、「まこ」を引き取ることになった経緯や人を寄せ付けず、頭は10円ハゲだらけ、餌を食べてもいつもお腹を壊し、トイレの仕方もわからない状態だったという飼い始めた当初の「まこ」のこと、そんな「まこ」が心を開いてくれた時のことなどを綴った「あとがき」も、単に面白半分で飼い始めたのではなく、本当に愛情をたっぷり注いで育てたんだなぁということがよくわかって泣かせてくれます。
ちょっと不格好ゆえに、カワイイだけじゃなく見る人を笑わせてしまうほどの不思議な表現力を持っている「まこ」。写真は、ずばりのシャッターチャンスでその表情をおさえています。
人の心も冷たく固まってしまうと表情が乏しくなりますが、寂しいとか辛い思いをしたネコも同じで、そこから一生懸命、人を笑わせるように成長した「まこ」に拍手!!
この非ビジュアル系の猫ブログ本は、目が半開きのやさぐれ隊のような顔でもとてつもない存在感の「まこ」自身のスター性はもちろん、ブログ自体が見た目にわかる少女趣味的なものではなく、インテリア雑誌に掲載されていても違和感のないようなモダンな空間とユニセックスなテイストの写真と文章で愛情たっぷりに記録されたヘン顔猫の微笑ましい光景…これが男女の垣根を越えて、たくさんの人に受け入れられた理由かもしれません。
可愛くて、可笑しくて、最後に泣けてしまう、究極の癒し本…皆さんも、是非、読んでみて下さい!!
投稿者 : 番組スタッフ | 投稿日 : 2007年09月11日
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