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ルー大柴 著 『ルー炎上!恥かけ、汗かけ、涙しろ』

ルー 炎上! 恥かけ、汗かけ、涙しろ
ルー 大柴
マガジンハウス (2007/04/19)
売り上げランキング: 4095


1990年代前半にカツラメーカーのCMに出演し、名ゼリフ「トゥギャザーしようぜ!!」で有名になったルー大柴さん。ギラギラ濃すぎる顔とキャラクターは、見る人に相当なインパクトを与えました。


そんなルー大柴さんが、最近、再び脚光を浴びています。


きっかけは、ルーさん自身が開設・更新しているブログ「TOGETHER」。
マネージャーさんの勧めもあって始めたというこのブログでは、

「レイトゥリー、私にボイスを掛けてくれるピープルが増え、"変装しているのにWhy?"とアスクしたくなる」

といった感じで、ルーさんらしい英語チャンポン文章が展開されています。
普通に目で追っていても読みづらい感は否めませんが、この独特でムチャクチャな文体が「笑って元気が出る」と、ルーさんの全盛期を知らないであろうギャル語育ちの"若者"に受けているようです。


また、再ブームを受けて4月から本格始動したルーさんは、ラップ歌手の仁井山征弘さんとのコラボレーションCD「MOTTAINAI~もったいない」をリリース。そして、先日、東京都内で映画「主人公は僕だった」の公開を記念して行われたスペシャル授業付試写会に登場し、

「ルックしてライフ(人生)はバイマイセルフ(自分自身)でライトリペア(書き直し)することがポッシブル(可能)だとラーンした(学んだ)」

と映画について語っていたそうです。


今回ご紹介する『ルー炎上!恥かけ、汗かけ、涙しろ』という本は、54歳にして再ブレークしたルー大柴さんが、これまでの自分の過去やプライベート、人生観などをさらけ出し、ルー語を交えながら熱ぅ~く綴っている初の本格自伝エッセイです。タイトルになっている"恥かけ、汗かけ、涙しろ"という言葉は、ルーさんの座右の銘にもなっていて、頭で考えるだけでその先はやらないとか、ただ落ち込んだままそこにいるとか、そんなんじゃなくて、とにかく体を使う、動く、何かを考えるという意味が込められているそうです。


全体的には、【恥ずかしがるな、あたって砕けろの姿勢で生きろ】と【誰のためでもなく、自分の人生だから前向きに生きろ】という2つのチャプターに分かれています。
そしてさらにその中で、【その1:頭でっかちにならないコトは大事】とか【その2:体を動かすコトは大事!】、【その3:失敗するコトは大事!】、【その4:人との出会いは大事】、【感動するコトは大事!】と題した5つの項目に細分されています。


この本の面白いところは、ルーさんが自分の半生を語る一方で、その先にいる"ナイーブで優柔不断な読者"たちに向けて"厚顔無恥"のヨロイを装っていこうよ!というアドバイスが込められている点です。
そもそも、この"厚顔無恥"という四字熟語は「あつかましく恥知らずなこと」という意味で使われますが、そんなネガティブな意味の言葉も、ルーさんにかかれば「面の皮が厚いことを恥じるな」という、なんともポジティブな意味に変わります。そしてそこには…

「イノセント(純粋)な気持ちを大切に、バイマイセルフ(自分の力で)、前向きに道を切り開いていこう。人間だから落ち込むことだってもちろんある。バット(だけど)、アイドンケアー(気にしない)!ケセラセラの気持ちで、考え込まないくらいでやっていけばいいんじゃない?」

…というルーさんらしい超ポジティブシンキングなアドバイスが、クドくても嫌味無く成立しています。
"クドくても嫌味がない"というのは、ルーさん自身がこれまでに、売れない食えないという人生のどん底を経験し、一度大ブレイクしてからの挫折を味わっているからこそ、アドバイスが自然に"なるほどぉ~"と妙に納得出来ると思います。


それから、「ドジョウやメダカなどの水辺の生き物の捕獲・飼育が趣味。そしてドジョウたちを眺めながら芋焼酎を飲み、クラシック音楽を聴く時間がマイブーム」というルーさんがドジョウの"チャッピー"と出会った時の話も面白いです。


ルーさん、年を重ねることによって、顔は厚くなっても、思考は柔らかくなっているような気がします。


4月に、この本の発売を記念して行われたサイン会で、ルーさんは…

「島国ジャパンに、こういう人がボーンしていたことをスタンダードにしてもらいたい。僕も50歳を過ぎて、戦国時代だったらそろそろダイする年齢。全部をライトしたけど、色々よみがえってきてティアーがこみ上げてきた」

…と本を愛おしそうにさすりながら語っていたそうですが、この本では、ただやかましいだけじゃない、ただクドいだけじゃない、ただ無茶苦茶なのではないルー大柴さん…というか、本名「大柴亨」さんを垣間見られるような気がします。

投稿者 : 番組スタッフ | 投稿日 : 2007年05月22日

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